このように航空機部品がAITで自動識別できるようになり、LSAPとしてインテリジェンスを持ち、それを扱う人をPIV-AVカードで認証するという環境が整うと、様々なセキュアなアプリケーション活用が出来るようになります。
これらの活用シーンを影で支えるのがPKI認証の技術であると考えます。認証される対象は人に限らず、LSAP部品などの「もの」を含めて航空業界のIoTが構成されています。これらはアメリカ国内規格を中心に標準化が検討され、次々にグローバルに適用され、すでにデファクトスタンダード化されつつあると言えましょう。
以下の図は、Exostar社のIdentity Assurance in Commercial Aviation白書に掲載されている認証の対象とするものの一覧(一例)です。「人」の他に、ネットワーク機器や設備・部品、ソフトウェアなども対象ととらえています。