複雑な装置システムの維持整備を最適化するソリューションおよびコンサルティング

株式会社エヴァアビエーション(本社:東京都、代表取締役社長:久野保之、以下、エヴァアビエーション)は、米国のTFD Group(本社:80 Garden Court, Suite 240, Monterey, CA 93940、以下、TFD Group)と提携し、TFD Groupの航空機やエンジンなどの複雑な装置システムの維持整備を最適化するソリューションおよびコンサルティングを国内展開することとなりました。

TFD Groupは長年にわたり、米国およびヨーロッパの航空宇宙・防衛産業を中心にロジスティックを最適化するソリューションを提供してまいりました。特有の科学的理論に基づき、航空機など複雑な装備品の点検・修理を最も少ないコストで使用可能な時間を最大にする部品補給やメンテナンス体制を定量的に提示します。その上で、PBL(*1)やPFI(*2)などアウトソーシングの維持契約形態を実現することをサポートして参りました。

TFD Groupのソリューションは、曖昧さの多いロジスティック(後方支援)活動をコンピュータ上に設定し、いわゆるデジタルツインとして様々な要因変化による想定KPIの達成度などをシミュレーションおよび検証するものです。その作業をSA(Supportability Audit:後方支援性の監査)と呼び、モデリング作業の最初であるCofA(Concept of Analysis)が科学的ロジスティックサイクルを回し始める重要なスタートとなります。その後、実績データと照らしながらモデルの妥当性を検証しつつ、より正確なモデルに改善するとともに、より効率的なサポートビジネスの形を模索するために活用します。特に、経済の基本であるコストをベースとしたモデルであることは、本ソリューションの特長と言えます。

エヴァアビエーションは、現在、航空機部品のロジスティックなどMRO(3*)関連のITサービスやRFID、QRコードなどを活用したIoTベースのSIを行っています。TFD Groupのノウハウによる、後方支援業務のモデリング&シミュレーションを現実性のあるものとして活用するためには、様々な実績データの収集と解析が欠かせません。エヴァアビエーションは、長年に及ぶデータ分析経験とソフトウェア開発力により、必要な実績データ収集や解析の仕組み作りからお手伝いいたします。

また、エヴァアビエーションはロジスティック関連のみならず、米国連邦政府が要求する情報セキュリティ基準であるNIST SP800-171への遵守を前提とした秘匿性の高いデータ共有を可能にする情報・認証サービス基盤の提供やコンサルティングも行います。実績データなどもこの対象情報として、十分なセキュリティ対策のもとに契約当事者間で情報共有する仕組みの提供もあわせて行います。

TFD Groupの欧米での経験・ノウハウに加えて、我が国への展開に必要なこうした幅広いサポートを加えることにより、包括修理契約など新しい契約形態のスムーズな実現をサポートいたします。

〔株式会社エヴァアビエーションについて〕

エヴァアビエーションは、日本の航空宇宙業界のお客様に向けて、ロジスティックスや認証セキュリティ分野において、欧米で採用されている仕組みを導入すべく活動を推進するベンチャー企業です。米国A4A(*4)のメンバーとして、ATA SPEC2000などの航空業界IT規格を国内紹介するとともに、ILS(*5)やLCC(*6)など後方支援活動の調査・研究を行っています。

URL : www.EvaAviation.com

〔TFD Groupについて〕 TFD Groupは、URL : www.tfdg.com

  • *1 PBL: Performance Based logistic
  • *2 PFI: Private Finance Initiatives
  • *3 MRO: Maintenance Repair & Overhaul
  • *4 A4A: Airlines for America
  • *5 ILS: Integrated Logistic Support
  • *6 LCC: Life Cycle Cost

〔本件に関するお問い合わせ先〕エヴァアビエーション広報担当にメールにてお問い合わせください。 

company@EvaAviation.com