航空運航システム研究会(TFOS.SG)講演会のスピーチ (7/4)
本日はTFOS(ティーフォス)の年次研究会。空幕の城殿人教部長のノンテクニカルスキルに関わる基調講演に続き、3つの部会から活動報告という形で進んでいます。
「航空システム部会」では情報システムの高信頼化についてIPAの方の活動を含めた発表、「リスク部会」では安全・安心についての考察、「自動化部会」ではヒューマンファクターによる安全性向上に対する自動化技術の検討です。
私は、エヴァアビエーションとして、菅野1佐の自動化部会で、欧米のパイロットなどのアイデンティティ認証についての動向を15分程度紹介しました。「人を管理する個人認証についての最新動向について」 (久野)
日時:平成27年7月4日(土) 場所:東海大学 高輪キャンパス
年次研究会: 13:00 メインテーマ:「技術革新と人間のかかわりあい」
13:10~13:15 年次研究会開会挨拶
13:15~14:25 「飛行教育と安全」
14:25~15:10 「航空システム障害事例の分析に基づく教訓作成」
15:10~15:30 休憩
15:30~16:15 「リスク部会:安全・安心を再考する」
16:15~17:00 「自動化部会:人が技術の進歩の中で」
17:00~17:20 質疑応答
17:20~17:30 まとめ
年次研究会 要旨紹介
1 基調報告
報告者 城殿 保(前TFOS参与)
演題 「飛行教育と安全」
航空自衛隊が実施する飛行教育の中で、安全確保のための方策としてノンテクニカルスキルの活用を進めている。その方策と現状を紹介
2 航空システム部会
報告者 相原 磨世(システム部会長)
目黒 達生(情報処理推進機構)
演題 「航空システム障害事例の分析に基づく教訓作成」
政府が定める13の重要インフラ分野の1つに航空があります。航空システム分野のシステム障害の事例を分析し、それにより得られた教訓と対策を整理・体系化した上で、再発防止策を、業界を越えて横断的に広く共有する仕組みの構築を目指す取り組みについて紹介します。
3 リスク部会
報告者 柴田 伊冊(リスク部会長)
演題 「安全・安心を再考する-」
CRMから始まり、組織の安全文化まで射程に置くことになった「安全・安心」ですが、広く海外まで視野を広げると様々な分野で「差異」があることが分かります。「安全・安心」の到達すべき方向が同じであったとしても、「安全・安心」が重要であるとするには、我々は何か見失っているように思われます。そうしたことについての一考察(試案)を紹介します。
4 自動化部会
報告者 菅野 聡(自動化副部会長)
久野 保之(自動化部会)
演題 「人が技術の進歩の中で」
航空関連技術の進歩の中で、人が航空機等との関係において安全を確保するために為すべきことの検討を進めてきました。そのまとめと、人を管理する個人認証についての最新動向についてご紹介します。